自社物流からアウトソーシングへ決めた訳

株式会社近澤レース店

取締役 社長室室長 近澤匡祐様

 横浜元町を代表するインテリアレースでお馴染みの老舗、株式会社近澤レース店様。

物流に関して以前は自社で運営をされていましたが、2012年より物流業務を受託した当社は、近澤レース店様の伝統と誇りを継承し、多くのお客様に夢とゆとりを実感していただくため、洗練された商品の品質検査、多くのクライアント様に合わせたラッピング、元町本店、百貨店内の直営店、通販業者様などに商品の発送のお手伝いをさせていただいております。

 株式会社近澤レース店取締役 社長室室長 近澤匡祐様に物流アウトソーシングへの決め手、当社へのイメージについてお話をお伺いました。

1.お客様が当社へ委託されている事業(業務)の内容と、今後特に力を入れたいことを教えて下さい。

 当社ブランド商品の品質検品、元町本店、全国百貨店内の直営店、通販など各クライアントへの発送業務をお願いしております。

各クライアントからのご要望は、たたみ方からラッピングまで様々であり、それぞれのご要望に対応したサービスで全国のお客様にお届けしております。

今後は元町本店や各百貨店でのお客様を中心に、レース商品の可能性を拡げた品揃えを目指し、いろいろなブランドとのコラボにも積極的に取組み、あらゆる世代のお客様へレースの魅力を伝えていきたいと思っております。

また近隣に店舗がなくご来店が大変なお客様に向けても、インターネットで店頭販売と変わらない充実したサービスをご提供できるよう、さまざまな形で全国のお客様のニーズを満たせるようにしていきたいと考えております。

2.物流をアウトソーシングしたきっかけや理由を教えて下さい。

 自社で物流業務を運営していたときは、販売方法が本店をはじめ直営店での展開が中心でしたので、商品の品質検査と入出荷業務に特化していれば事足りていました。しかし時代の変化とともに販売方法も少しずつ変化しインターネットでの通信販売やテレビショッピングなどの展開も増え、流通加工費と物流費の変動費化が課題となり、議論を重ねておりました。その際、知り合いの方から通信販売の取扱いに特化した物流企業があると紹介されたのが、ケイヒン配送様でした。

当社本社がある横浜元町とケイヒン配送様の本社がある神奈川区は近いということもあってよくトラックを見かけておりましたが、同社が私共の求めるような細かい作業を行なっているとは思いませんでした。

しかしケイヒン配送様は当社と同じような商品の取り扱いの実績が多く、品質検査をはじめ、ラッピングなど様々な流通加工業務を受託しているとのことをご説明頂きました。実際に物流センターを拝見してみると良い意味でのアナログ感と申しますか、工夫が随所に見られました。さらにはご案内下さった営業部長が、その細部を熟知されており、営業と現場が情報共有できていることに感銘を受けたことを覚えております。実際に委託した現在、さまざまな要望に応えて頂いており、同社とは良いパートナーシップを築けていると思います。

3.貴店のビジネスを発展させるキーポイントをどのように考えていらっしゃいますでしょうか?

 近沢レース店を知って頂くことだと思います。

販路のバリエーションを増やすことと、コラボレーションという2つの柱に力を入れおります。

百貨店とのお付き合いも、従来のフルラインナップの直営店型にこだわらず、アイテムごとにお取り組みをさせて頂く事で、百貨店内でも新たなお客様との出会いもあるのではと考えております。 それに伴い、最近では百貨店以外の小売業者様にもお取扱い頂く機会が増えて参りました。

インターネット通販でも、リアル店舗にお買い物に来て頂いたように、ラッピングサービスを行うことを心がけており、頻繁に売場に足を運ぶのが難しいお客様から喜んで頂いておりますし、まだまだ伸び代があると感じております。

また、コラボレーションは近沢レース店をご存じのお客様に新たな一面をお見せし、ご存じでなかったお客様に知って頂くことができます。大変ありがたいことに、様々な業種やブランドからお話しがあり我々もレースの可能性について勉強させて頂いております。

4.現在、当社へ業務を委託して満足している点や今後期待する役割があればお聞かせ下さい。

 当社の要望や依頼に対して良い意味で境界線を引かずに対応していただいているところや、取引先の特性を考慮しながら提案をしていただけることは、ケイヒン配送の強みであると感じています。

また季節変動や人員調整などにも対応をしていただけているので、物流コストが変動費化出来ていることや、従事されている作業者の方々が、近沢レース店の従業者と同じ目線で業務に取組んでいただけていることは非常に満足しております。

今後一緒に取組んでいきたいことの一つに、ラッピング技術向上に関する勉強会や情報交換を活発にして、このような新しい取組みが出来ると、お客様に対して更なるサービスの提案となり、顧客満足につながるのではないかと考えております。