物量増でも柔軟できめ細かい対応を維持

日本生活協同組合連合会

通販本部カタログ供給企画部  部長 北澤英夫様

 日本生活協同組合連合会は、各地の生協や生協連合会が加入する全国連合会です。当社では同会が展開している、衣料品・家庭用品を中心とした商品を取り扱うカタログ事業(「くらしと生協」)とお中元などの商品を扱うギフト事業(「コープのギフト」)の物流業務を受託しています。

 通販本部カタログ供給企画部部長北澤様に、組合員様との信頼関係と当社へ求める物流サービスについてお話を伺いました。

1.当社へ委託されている業務の内容に関連した事柄で今後力を入れたいことを教えてください。

 取り扱う商品について、衣料や雑貨を中心に取扱をしてきましたが、この方針は基本的に変わることは想定していません。

 通信販売はWEBの比率が高くなっていますが、「くらしと生協」でもWEBによる事業展開をしているものの、供給(売上)比率は全体の1割弱程度で、紙媒体中心となっているのが特徴です。カタログ・チラシを週当たり800万~1000万部発行していて、これを配布する生協組織というインフラが整っていることと、WEBは少々苦手といった層を中心としてご支持いただいていることが背景にあるといえます。組合員さんからは、「こんなにチラシ類はいらない」というご意見をいただくこともありますが、配布方法を工夫することで多くの方に一通り目を通していただいています。こうしたことから、生協組織をいかした配布チャンネルに加え、通販商品発送時に組合員の特性に合わせたチラシ類を同梱するということにも力を入れたいと考えています。

2.貴社のビジネスを発展させるキーポイントをどのように考えていらっしゃいますでしょうか?

 前の項目と重なる点がありますが、これまで取り扱ってきた商材、衣料・雑貨を中心としたジャンル以外に広げるといった考え方ではなく、生協の宅配・配達では取り扱うことが難しいこのジャンルの品揃えを豊富にしていきたいと考えています。

 そして、生協の宅配事業をご利用いただいたことのある組合員さんは約1,000万人いますが、この皆様の信頼を得ることが挙げられます。そのために直接声を伺い、そして組合員さんのご要望をよく知った上で商品企画に活かしていくことがキーポイントであると考えています。

3.これらを踏まえて当社に期待したいことはどのようなことでしょうか?

 ケイヒン配送さんに委託している業務は「くらしと生協」の品質特に配送品質(倉庫内の作業、配送リードタイム、配達そのものなど)に関わる箇所であり、注文主である組合員の印象に強く残ることから、事業の根幹に関わる部分をお願いしているといえます。このため、まずはその品質向上を追及し続けることに期待したいと思います。

 それから、物流技術も日々新しいものが世の中に登場しています。そういったものの中から「くらしと生協」の事業に適合するものがあれば、どんどん提案されることを期待しています。

4.当社物流サービスで優れていると感じている点があれば教えてください。

 「くらしと生協」ではお届けの方法を通常の大手運送事業者による個人宅配送に加え、各地の生協の配送拠点発から食品等と一緒に組合員宅へ届けるという方式の並存をしているため、ケイヒン配送さんからはその拠点ごとに梱包し送り込む業務をお願いしていますが、柔軟に対応してもらっていることにメリットの一つを感じています。また、当日午前までにご注文いただいたものについては、その日の午後に即日出荷するサービスも物流関連コストも柔軟に対応してもらっていることは利点です。

 ケイヒン配送さんに業務を委託して25年が経過しました。その当時に比べ、年間物量は4倍になりましたが、現在もキメの細かいサービス・対応をしてもらっていると評価しています。